先日大量のバナナを買ったことは日記で書いたのですが、その中で「果実酢」と「天然酵母液」を作りたいと書いたと思います。
なので早速作ってみました!
といってもこちらも例のごとく発酵食品なので、今回は仕込み編という形になります。
これから数日間(お酢については数ヶ月)、報告日記を書いていこうと思いますので、お付き合いいただけるとうれしいです。
早速話を進めたいところですが、そもそも「果実酢」「天然酵母液」って何?どういう理屈?とお思いの方も多いと思いますので、まずはこれらのことを説明します。
まず果実酢ですが、こちらは文字通り「果実」で出来た「お酢」です。
これは天然酵母液にも言える事なのですが、果物には「酵母」と呼ばれる微生物が沢山付着しています。
これらの微生物は発酵させることで様々な栄養素を作り出してくれます。
今回で言うと果実酢は酢酸反応という反応(発酵)を起こして酸味を、天然酵母液の場合はアルコール発酵して糖と炭酸を作り出します。
この微生物の発酵という反応を生かしてお酢と天然酵母液を作ろうというのが今回の趣旨です。
果物(天然物)についているこの酵母を使って作るからそれぞれ「果実酢」「天然酵母」と呼んでいます。
ちなみに天然酵母液ですが、これはイースト菌のことです。
イースト=酵母という意味になります。
「あ、パン作りに使う菌なんだな」という認識で大丈夫です。
では理屈はこのくらいにして、作り方を紹介しますね。
手順はこんな感じです。
- 保存容器を煮沸消毒
- 保存容器にバナナ2本を入れる
(このときよく洗ったバナナの皮も入れるとより酵母が増えやすいです。) - 保存容器いっぱいに水を入れる
- しばらく放置して発酵するのを待ちます
- 完成
天然酵母液も、果実酢も要は酵母という微生物の発酵反応を利用するものなので、微生物の発酵待ちです。
また、作り方も、仕込みの段階では同じです。
仕込み事態は説明が不要なくらい単純ですね。
詳しく説明すると、天然酵母液はバナナなどの果物についている既存の酵母菌を増やす(培養)ことが目的で、この増えた酵母菌をパン作りなどに活用します。
一方、果実酢については酵母を培養するところまでは同じなのですが、上記説明のとおり「酵母が発酵してアルコールと炭酸を作り出す」のですが、そのアルコールを「酢酸菌」という別の微生物に食べさせてお酢化することが目的です。
つまり・・・
- 天然酵母液
- 果物についている酵母菌を培養して使う
- 果実酢
- 酵母菌が作り出すアルコールを利用し、さらに別の微生物である「酢酸菌」によるアルコール分解を利用する
という違いがあります。
果実酢はややこしいですが、要は発酵が2段階あるということですね。(理解するのに結構かかりました。)
しかし上記のとおりやることは発酵待ちです。
やることは発酵を促すために1日1回保存容器を振って、蓋を開けて空気を入れてあげるくらいです。
お酢は2段階発酵する必要があるので数ヶ月から1年程度熟成させる必要があるみたいなので結構根気が要ります。
一方天然酵母液は酵母を増やすだけなので、早ければ数日で発酵が完了します。
ですのここちらについてはすぐに完成報告できると思います。
進捗があればまた日記にしますね。
それではちょっと説明が硬くなってしまったので今日はこの辺で終わりますね!
以上、微生物日記でした。
コメントを残す