草木染シリーズ>ヤマモモの実で染料を作ったので草木染してみた

先日「<草木染シリーズ>ヤマモモの実がきれいだったので染料を作ってみた」でご紹介した草木染の染料作りの日記から5ヶ月以上経過してしまい、すっかり秋になってしまった今日この頃ですが、皆様はお元気でしょうか?

私は仕事で忙しい日々を送っており、最近はレト活(レトロ活動)があまり出来ておりません。

さて、そんなことはどうでもいいので、いよいよ草木染本番の様子をご紹介したいと思います!

後半の手順はこのような感じです。

  1. 媒染液を作る
  2. 布を精練をする
  3. 布を干す
  4. たんぱく処理をする
  5. 布を干す
  6. 染色する
  7. 媒染する
  8. 6、7を繰り返します
  9. 干す
  10. 完成!

ちょっと長いようですが、実際に行うと結構単純作業なので簡単でした。
それでは1つずつ見ていきたいと思います。

媒染液を作る

媒染液というのは、染色をした際に色を布に固定させる為の液のことです。
と言っても私も詳しい原理とかは分からないのですが、さくっと簡単に出来ます。

必要なものは「ミョウバン」です。
料理用で使う焼きミョウバンでも大丈夫です。

焼きミョウバンと水

分量は本来は水100mlに対して5gくらいらしいのですが、私が買ってきた焼きミョウバンが30gしかなく、それでは足りないと思ったので2Lに対して30g使いました。

結論だけ言えばなんとかなりましたが、次回挑戦することがあれば正しい分量を使いたいです。

作り方は至って簡単。
沸騰した水にミョウバンを入れてひたすらかき回すだけです。

というのも、ミョウバンは水には溶けずお湯にしないと駄目なのです。

なので沸騰した水にミョウバンを入れてひたすらかき回します。
これが結構大変でした(笑)

ビフォー
途中経過
アフター

アフター画像のように完全に透明になれば大丈夫です。
使うときまで冷ましてとっておきましょう。

布を精練をする

精錬と言うのは要は「布を洗ってきれいにしましょう!」ということです。
購入したばかりの布にはゴミや汚れがついていることが多いのですが、その汚れがあると染色にムラが出てしまうためなのだそうです。

精錬の仕方は簡単で、水を張った入れ物に布を入れて、水の量に対して2%となるように中性洗剤を入れてひたすら洗います。

30分程度付けておけばいいみたいなのですが、最初の数分はひたすらゴシゴシ洗いました。
その後は30分程度つけて、洗剤を洗い落として絞って終わりにしました。

この際にきちんと洗剤を落としてあげないと染色に影響が出ますので、きちんと洗剤を落としてから絞りましょう。

布を干す

精錬、つまりお洗濯が終わったら干します。
きちんと乾かしたら終わりです。

草木染は結構干す作業が結構あります。
待ち時間が多いです。

たんぱく処理をする

たんぱく処理とは布をたんぱく質に漬け込むことです。
なぜこのようなことをするのかと言うと、染料がたんぱく質と反応して布に色が付くみたいなので、ウールなど動物性の布以外は事前にたんぱく質を擬似的につけてあげる必要があるみたいです。

そのための作業なのですが、簡単にご家庭で出来る方法としては「豆乳」に漬け込むことです。

豆乳は以前「大豆一キロで何ができるか試してみた! ~その1 豆乳&おから編~」で作り方をご紹介しました。
こちらもあわせてご覧ください(普通に購入しても大丈夫です)

さて、豆乳が用意できたら、干して乾いた布に豆乳を漬け込みます。
今回は1リットルの豆乳を用意したのですが、実はこれでは用意した布全部を漬け込むことが出来ず、水で倍に薄めています。

豆乳で布を漬け込む様子
重石を載せている様子
1時間重石を乗せて豆乳をしみこませた様子

重石を乗せて1時間経過したら、水分が出ないくらいぎゅうぎゅうに絞ります。
そうしたら次の工程です。

ぎゅうぎゅうに絞った布

布を干す

たんぱく処理の工程で絞った布は、そのまま「洗わないで」天日干しにします。コツとしては、カビない内にささっと乾かすことです。

豆乳なのですぐ臭くなります。
なのでこの工程は天気のいい日に行うといいです。

天日干ししている様子

下の写真を見てもらえれば分かると思いますが、布がカピッカピになるまで乾かしてください。
それがコツです。

布をカピッカピに乾かした様子

ここまで来たらいよいよ染色作業に入れます!

染色する

染色、つまり布に色をつける工程ですね。
やることは簡単なのですが、ここで手を抜くと色がしっかり付かなかったり色むらが出てしまうので油断せずしっかり行います。

その前に、今回私は模様を付けたかったのでその作業が間に入ります。
どのような模様を付けるか、またどのような模様が付くのかを想像し工夫するのも染色の楽しみなので是非皆さんも挑戦してみてください。

さて、模様の付け方ですが、下の写真のように布を輪ゴムで縛ったり、割り箸で挟んだりして付けます。

今回私はペットボトルのふたを輪ゴムで止めただけなのですが、これでも立派な模様が出来るらしいです!
用は色が付いているところと付いていないところを敢えて作るというのがミソだそうです。

どんな折り方、挟み方をするかで模様が替わるのでこれは実際に皆さんがお試しの時に試して欲しいです。

草木染の模様の付け方 その1
草木染の模様の付け方 その2
草木染の模様の付け方 その3

模様を付けるための工程を挟んだら、いよいよ色を付けます!

ここでようやく 前編の最後で作った染色液の出番です!
染色液は事前に60度まで温めておいてください。
温かくないとうまく染まらないそうです。

本来といいますか、大体の人は鍋など大き目の容器に染色液をいれて、その中に布を漬け込むのですが、今回私が作った染色液の量が少なかったので、染色液を大きめの袋か何かにいれて、その中に布を漬け込むという手法をとりました。

また、染色は1回だけではなく何度か繰り返す工程になりますので、1回で全部の染色液を使わないように、3回分くらいは分けておくようにします。

染色液を袋に入れて付け込む様子 その1
染色液を袋に入れて付け込む様子 その1

本来重石を乗せる必要性はないのですが、作った染色液が少なく染まるか心配だったためこのように無理やり浸透させようとしています。

もし皆さんが染色をする際には、染色液は10リットルくらいあったほうがいいのでは?と思いました。

染色は20分間染色液に漬け込みます。
また、長く漬け込めばいいという事でもなく、きちんと色ムラなく漬けることが大切なので、その点を意識します。

1回目の染色

20分きっちり染色液で染め上げたら、一度水分が出なくなるまで絞ります。
上記の写真のとおり綺麗に色が付いていれば大丈夫です。

色が付いた布は下記の媒染の工程の前に、一度水またはぬるま湯で洗って絞ります。
色が落ちるのではないか?と思うかもしれません。実際少し落ちます。
ただ、それで問題ないので写真の様に水に色が付いて、もうこれ以上色が落ちないというくらいまでしっかりと洗います。

染色後の布を洗った水の様子

お米を研ぐときも、水に色が付かなくなるまでごしごし洗う人もいますよね?
あの感じと同じだと思っていただければ大丈夫です。

心配になるかもしれませんが、逆に布を洗って洗った水に色が残っているようだと媒染の工程で支障が出るので、この工程はしっかり行います。

その後は媒染と行ったり来たりを3回程度繰り返します。

媒染する

上記の染色の工程で一度綺麗に色が付きましたが、実はこれ、色が固定されておらず、このままではすぐに色が落ちてしまいます。
それを防ぐために、色を固定させるために媒染という工程が必要になります。

媒染=色を固定させるための工程、だと思っていただいて大丈夫です。

方法なのですが、これは上記で紹介した「媒染液を作る」で作ったミョウバン液に漬け込むだけです。

方法も人によって微妙に違うのですが、私はミョウバン液を大きめの袋に入れて、その中に布を漬け込む方法をとりました。

温度を80度にするという人もいるみたいですが、私は特に温度は気にせず漬け込みました。

また、ここは面白いので見て欲しいのですが、ミョウバン液に漬けた瞬間布の色やミョウバン液の色が鮮やかな色に変わります。

先ほどしっかり洗って「これ以上色が出ない状態」に下のにもかかわらず、です。

その様子は写真に収めていないのですが、見ていて面白かったので皆さんも行う際には注意深く見ていて欲しいです。

色が変わったミョウバン液( 媒染液)の様子
布をミョウバン液( 媒染液)に付け込む様子

このミョウバン液には大体30分ぐらい漬けました。
漬け終わったらこちらも染色液同様に絞り水またはぬるま湯でしっかりとミョウバン液を洗い流してください。

その後しっかり絞ります。

これが1回目の媒染後の様子です。
光の当たり方で色が少しおかしくなっていますが、染色後と比べて色が違うのが分かるでしょうか?

媒染後

6、7を繰り返します

しっかり絞ったらまた「染色する」の工程に戻って染色液に漬け込みます。
時間や、終わった後に洗い流すのも同じです。

ミョウバン液に漬けこみ~という作業を大体3回行います。
この「大体3回」というのは、要は気に入った色になったタイミングで終わらせます。

先ほどミョウバン液に布を漬け込んだ際に、漬けた瞬間色が変わると書きましたが、まさにこの時に「布の色が固定」されました。

それをより強固にするために何度も繰り返すのですが、もうこの色でいい、というタイミングでやめます。

なので「3回くらい」なのです。
もちろん1回でもいいですし10回でもいいのですが、3回くらいで大体の色が決まります。

また、1回だと薄く、回数を増やすと濃くなります。
ここら辺も好みで調整してください。

また、最後は必ず「媒染工程で終わらせる」ことが大切です。

染色、つまり色の液に漬けて終わり、ではなく、ミョウバン液に漬け込み、洗って絞る、で終わらせてください。

でないと色が固定されないからです。

干す

絞った状態ではまだ濡れているので天日干しにします。
乾いたら完成です!

完成!

こちらが完成したものになります。
ちょっと写真が逆光で見えにくいですが、しっかり色が付いているのがお分かりになるかと思います。

また、模様もしっかり付いています。

おおむね期待通りの色合いだと思います。

完成図 その1
完成図 その2
完成図 その3

柄付きのハンカチは色付きが甘いですね。
その他の布はきちんと色が染まっています。

染色前と見比べてみましょう。
汚い黒ずんだタオルは結局染めませんでした。

流石に無理だろうと思ったからです。

染色前の布

全然色が違いますね。
もはや原型は残っていないくらい染まってくれました。

これにて染色作業はすべて終わりです!

最後に

ここまでやって思ったのが「科学染料で染める現代染物」はすごいなという事。
昔の職人はすごいなという事でした。

今回は公園でヤマモモの実をたまたま見つけたことから始まった企画ですが、こんな気軽に行うものではないと思い知らされました。

今度もしやる機会があるのなら、もっと大掛かりにきちんと準備をしてから取り掛かろうと思いました。

記事完成まで半年近く掛かってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

以上、染色日記でした。

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