一回に一台石臼!・・・の時代が過ぎ去って何年がたつのでしょうか。
昔は蕎麦や小麦粉を自宅の石臼で挽くのが当たり前だったそうですね。
しかし時がたちそういう文化も廃れつつある現在ですが、それでも私はそういった古きよき時代を大切にしたいと思っています。
さて、今回はそんな私が石臼で玄米から米粉(玄米粉)を挽いたお話です!
石臼で挽く米粉は、電動ミルで挽いたものとはまた違う風味があります。
感情論を抜きにしても、石臼で挽いたほうが、ミルなどで挽いたものと比べて、熱により栄養素が破壊されないといった利点もありますし、実はとても健康的なのです。
しかも米粉だけでなく、きな粉や蕎麦粉、煮干などなんでも挽くことが出来ますので、実はとっても便利な道具なのです。
重いし古臭いし使いにくいと、今の時代にそぐわない道具かもしれませんが、この日記を読んで少しでも昔ながらの道具に興味を持ってもらえたらうれしいです!
今回は家にあった玄米を出来るだけ沢山米粉にしてみよう!と思い立ってはじめた企画です。
キリが良いので1キロの玄米で米粉を挽いてみることにしました。
手順としては以下のとおりです。
- 玄米を洗う
- 玄米を一晩浸水させる
- 水切りして天日干しをする
- 石臼で挽く!
それでは1つずつ紹介していきます!
1.玄米を洗う
1キロの玄米をひたすら洗います。
通常のお米と違い、玄米はよく洗わないと残留農薬などの心配があるそうなので徹底的にごしごし洗ってください。
最初は画像のように白くにごるのですが、何度か水を入れ替えるとだんだん透明になってきますので、そうなるまで洗いました。
こうなれば次の工程へ進めます!
2.玄米を一晩浸水にさせる
洗ったお米を綺麗な水に一晩浸水させます。
冬は12時間以上、夏は8時間程度です。
もし発芽玄米粉にしたい場合は、2,3日水を入れ替えながら浸水させます。
発芽玄米とは文字通り玄米を発芽させたもので、こちらのほうが栄養素が増えて健康にはいいのですが、今回はあくまで玄米粉を作ることが目的だったのでそこまではしていません。
ただ、見た感じ若干ですが発芽している玄米もあったので結果的にはよかったです。
3.水切りして天日干しをする
一晩浸水させた玄米を天日干しして乾燥させます。
フライパンなどで炒って乾燥させる方もいるのですが、炒る/炒らないで、同じ玄米粉でも種類(向いている用途)が変わってしまうらしいので今回は炒らないで天日干しによる乾燥にしました。
今回もいつもの干し網の出番です。
こいつにボールなどに入れた玄米を入れて3日ほど干しました。
入れる容器によって乾燥具合に差が出てしまい時間がかかりましたので、次回からは通気性のよい容器で乾燥させたいと思います。
4.石臼で挽く!
玄米を手で触って完全に乾いていることを確認したらいよいよ石臼の出番です!
使う石臼は以前ご紹介した石臼です。
オークションサイトで購入しました。
1キロもあるので結果として700グラム挽くのに3時間かかってしまい、途中で断念しました・・・
しかし700グラムもあれば十分使える量なので良しとしました。
早速なのですが、石臼の挽き方って皆さんご存知ですか?
石臼は上の穴に挽きたい物を入れて左回りに回転させます。
その際の速度は速すぎても遅すぎても駄目で、いい塩梅が存在します。
また、一定の速度で均一に挽いてあげないと完成品にムラがでてしまうので、その点も気をつける必要があります。
この様に挽いた米が出てきたらふるいにかけて細かくします。
一度挽いただけでは皆さんの想像する米粉にはなりません。
一度目の挽きで米粉になるのは大体1割ぐらいです。
残りはまた石臼で挽きなおします。
この作業を4度くらい繰り替えすと、大体の米は米粉になります。
最初はこんな感じのものが出てきます。
それが何度か繰り返すとこうなってきます。
わかりにくいのですが、若干ですが細かくなってます。
こういう地味な作業を何度も繰り返すのでとても疲れます・・・
私が3時間で挫折した理由をわかってもらえたでしょうか(笑)
ふるいにかけた米粉はこのように綺麗な薄茶色の粉になります。
さわり心地もなかなかです。
ふるいの作業をしないとこのようにはならないので手は抜かないようにしましょう。
ちなみに過去にお好み焼きや玄米粉パンを作りましたが、普通の小麦粉に比べて仕上がりは若干硬いものが出来ます。
これが米粉の性質なのでしょうか?
私は硬いものが好きなのですが、こればっかりは好き嫌いが分かれそうです。
最後に石臼の掃除をして完了です。
掃除をしないと、次に他のものを挽くときに混ざってしまうので徹底的にしましょう。
場合によっては水で洗い流しましょう。
まとめ
以上が米粉の挽き方です。
いかがでしたか?
正直ミルで挽いたほうが早いです。
しかし昔ながらの道具で作る米粉というのもなかなか風情があります。
何よりありがたさが身にしみます。
自分で挽いたからこそ、大切に使っていこうと思いました。
以上、石臼日記でした。
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